人間には本来自己治療力が備わっていますが、身体の歪みやストレスなどを受けると、この力が発揮できなくなり身体の様々なところに影響が出てきます。 調整ストレッチは、身体を重力と反対に引き上げることで、臓器や骨の配列を本来あるべき場所に戻し、からだの調子を整えるストレッチです。
私たちは24時間365日、重力に引っ張られて生きています。それは生まれた時からずっとです。重力があることは当たり前で、そのことについてあまり考えてきませんでした。子供の頃は、走ったり飛び上がったりしながら重力に逆らう行為をすることもありましたが、大人になるにつれて、意識して重力に逆らう行動をとっていない気がします。これにより、少しづつ頭や内臓の位置が地面に近づき、それが姿勢の歪みにつながっているのではないでしょうか?自分の身体の各パーツが、本来、あるべき場所にないことが不調につながっているのではないでしょうか?
両腕を上に伸ばして身体を引き上げる動作により、身体のアライメントが整います。アライメントとは、各関節や骨の並びのことで、アライメントが崩れていると関節や筋肉、靭帯などに負担がかかり、怪我をしやすくなってしまいます。正しいアライメントを保つことで、身体の各パーツの効果的な使用や関節にかかる負担の軽減につながります。しかし、両腕を上に伸ばして身体を引き上げる動作を行う際に、実際にはまっすぐに伸びていなく、傾いているケースが多く見られます。また腕を下げた際には、身体も一緒に下がってしまうのも問題です。僕が行うレッスンでは、指導により修復できますが、個人で行う場合には難しい問題です。身体をまっすぐに伸ばして、伸びていることを自分自身で意識ができるにはどうしたら良いか?この問題を解決するために調整板ボールを作りました。